絵チャットで描いていた絵が、通信エラーや荒らしで一瞬にして消えてしまうと、頭が真っ白になりますよね。
ただ、絵チャの定番であるマジカルドロー(マジドロ)は、キャンバスを数分ごとに自動保存していて、過去の時点にまるごと戻せるようになっています。
知らずにブラウザを閉じてしまう人が多いのですが、落ち着いて手順を踏めば取り戻せるケースはかなりあります。
この記事では、何が起きたときに何が戻せるのかを最初に一覧で整理したうえで、タイムシフト機能の使い方と、荒らされた後にキャンバスを戻す手順をまとめました。
絵チャで消えたデータが戻せる場合と戻せない場合
「復元」とひとことで言っても、直前の一筆を消したいのか、荒らされる前の状態に戻したいのかで、使う機能がまったく違います。
ここを取り違えたまま操作すると、戻せたはずのデータを自分で上書きしてしまうことがあります。
まずは自分の状況がどれに当てはまるのかを、次の表で確かめてください。
| 起きたこと | 戻せるか | 使う機能 | できる人 |
|---|---|---|---|
| 直前の一筆を失敗した | 5秒以内なら○ | 描画取消(ESCキー) | 自分だけ |
| 荒らされてキャンバスが汚された | ○ | キャンバスタイムシフト | ルームオーナー |
| 他人にレイヤーを消された | ○ | キャンバスタイムシフト | ルームオーナー |
| ブラウザが落ちた・タブを閉じた | 部屋が残っていれば○ | 同じURLに入り直す | 誰でも |
| 部屋自体が閉じられた | × | 事前の保存が必要 | — |
| あとで過程を見返したい | ○ | 動画作成(タイムラプス) | 誰でも |
マジドロは数分ごとに自動保存されている
絵チャはブラウザ上で動くため、描いた線がPCの中だけに置かれていると思われがちです。
ところがマジドロの場合、キャンバスの状態はサーバー側で数分ごとに自動保存されています。
これがキャンバスタイムシフトと呼ばれる仕組みで、直前だけでなく、少し前の任意の時点まで巻き戻すことができます。
つまり「消えた瞬間にすべてが失われた」わけではないので、まずはブラウザを閉じずにその場に留まるのが正解です。
「取り消し」と「復元」はまったく別の機能
混同されやすいのですが、自分が今引いた線を消したいだけなら、復元ではなく描画取消を使います。
これは1ストロークを描き終えてから5秒間だけ有効な機能で、ESCキーで取り消せます。
ただし取り消せるのは自分の描画だけで、他人が描いたものには使えません。
ショートカットの割り当てや有効化の手順は絵チャの巻き戻し機能のやり方で詳しく解説しているので、失敗した一筆を消したいだけの人はそちらを読んでください。
この記事で扱うのは、5秒を過ぎて確定してしまった描画や、キャンバスまるごとを過去に戻す方法です。
キャンバスタイムシフトで過去の状態に戻すやり方
マジドロの復元機能で最も強力なのが、このキャンバスタイムシフトです。
自動保存されたキャンバスの履歴から時点を選び、その状態に部屋全体を戻すことができます。
タイムシフトを呼び出す手順
操作はルーム画面上部のメニューから行います。
- ルーム内のメニューから「操作」を開く
- キャンバスの保存・復元に関する項目を選ぶ
- 自動保存された時点の一覧から、戻したい時刻を選択する
- 確認画面でキャンバス全体が置き換わることを了承する
戻す操作はキャンバス全体に効くので、自分だけの描画を選んで戻すことはできません。
同じ部屋にいる全員の絵がその時点に戻るため、共同制作中は必ず一声かけてから実行しましょう。
荒らされたキャンバスを荒らし前に戻す
落書きで塗り潰されたり、レイヤーを勝手に消されたりする荒らし被害でも、この機能がそのまま使えます。
数分ごとに自動保存されているため、荒らされる直前の時点を選べばキャンバスをそのまま復旧できます。
荒らしが続いている最中に戻しても、また上から荒らされてしまうので、順番が大切です。
荒らされたときの正しい順番
- まず相手をBANして再入室できない状態にする
- 必要なら部屋にパスワードをかけて新規入室を止める
- そのうえでタイムシフトで荒らし前に戻す
BANやパスワード、レイヤー統合などの機能制限といった予防側の設定は絵チャの荒らし対策にまとめてあります。
戻せるのはルームオーナーだけという制約
ここが見落とされがちな点なのですが、キャンバスの保存と復元はルームオーナーの権限です。
参加者として入った部屋で自分の絵が消えても、自分の操作で戻すことはできません。
その場合は部屋を立てた人に事情を伝えて、復元してもらう必要があります。
オーナーが不在のときのために、一時オーナーやサブオーナーを立てられる仕組みも用意されているので、長時間の共同制作では最初に決めておくと安心です。
消える前にやっておきたい3つの保存
タイムシフトは強力ですが、部屋そのものが閉じられてしまえば履歴ごと失われます。
戻せなくなる唯一のケースがこれなので、描いている最中の保存だけは自分で押さえておきましょう。
サーバーに保存して部屋をまたいで残す
ルーム内のメニューから「操作」>「現在のキャンバスをサーバに保存」を選ぶと、その時点のキャンバスがサーバー側に置かれます。
ダウンロードとは違って手元のPCには落ちてこないので、スマホから描いている人でも扱いやすいのが利点です。
保存しておけば、あとから同じ状態を呼び出して続きを描くこともできます。
こちらもオーナー側の操作になるため、区切りのいいところで押しておく習慣をつけてください。
画像として手元に書き出す
参加者の立場でも確実に残せるのが、画像としての書き出しです。
キャンバスをPNGなどの画像で保存しておけば、部屋が消えても手元に作品が残ります。
ただし書き出した画像はレイヤーが1枚に統合された状態なので、あとから塗りだけを直すといった修正はできません。
レイヤーを分けて描いている人は、統合される前提で保存のタイミングを選ぶことになります。レイヤーの扱いは絵チャのレイヤーの使い方で解説しています。
動画作成で描く過程ごと残す
マジドロには描画の過程を簡単なタイムラプス動画にできる「動画作成」があります。
完成品だけでなく、その日の絵チャの流れごと残せるので、交流の記録として楽しめます。
キャンバスが消えてしまった後でも、動画が作れていれば途中の画面をスクリーンショットで拾えます。
ただしこの方法で取り出せるのは見た目の画像だけで、レイヤー構成までは戻せない点は理解しておきましょう。
ブラウザが落ちた・タブを閉じたときの戻り方
荒らしではなく、自分の環境側のトラブルで画面が消えてしまうこともあります。
この場合はキャンバスが壊れたのではなく、あなたの接続が切れただけというケースがほとんどです。
同じURLに入り直せば描画は残っている
部屋が存続していれば、描いた内容はサーバー側に残っているため、同じURLへアクセスし直すだけで元の画面に戻れます。
URLはブラウザの履歴か、部屋を教えてくれた相手のメッセージから探しましょう。
入り直すときは前と同じニックネームを使うと、レイヤーの操作権限をそのまま引き継げる場合があります。
慌てて別名で入るより、まず前回の名前で試すほうが復帰は早いです。
やってはいけない操作
トラブル直後の焦った操作が、戻せたはずのデータを消してしまうことがあります。
- ブラウザのキャッシュ削除…一時的に保持されていたデータまで消える
- 更新ボタンの連打…再接続がかえって遅くなり、混雑時は弾かれる
- 荒らしの上から描き足す…戻せる時点が汚れて復旧が難しくなる
そもそも接続が切れる原因の多くは、Wi-Fiの電波状況やPCのメモリ不足です。
有線LANに変える、使っていないタブを閉じる、といった対処で切断そのものを減らせます。
絵チャ 復元 やり方のまとめ
- マジドロはキャンバスを数分ごとに自動保存しており、任意の時点に戻せる
- 荒らされた場合もタイムシフトで荒らし前の状態に復旧できる
- 戻す操作はキャンバス全体に効き、実行できるのはルームオーナー
- 直前の一筆を消したいだけなら復元ではなく描画取消(ESC・5秒以内)
- 部屋が閉じると履歴ごと消えるため、サーバ保存か画像書き出しで手元に残す
絵チャの絵が消えたときに一番やってはいけないのは、諦めてブラウザを閉じてしまうことです。
戻せる手段が用意されている以上、まずは表で自分の状況を確かめて、当てはまる操作を落ち着いて試してみてください。
そのうえで日頃からこまめに保存しておけば、次からは消えること自体を怖がらずに描けるようになりますよ。
